御嶽山で大きな災害がおきて、活火山の話がマスコミに沢山登場している。
小学校の修学旅行ではじめて阿蘇山に登ったときの緊張感を思い出す。
当時学校で教えられた国内の火山は、千島火山帯、那須火山帯、鳥海火山帯、富士火山帯(富士箱根火山帯、富士箱根伊豆火山帯)、乗鞍火山帯、白山火山帯(大山火山帯)、霧島火山帯の7つの火山帯(火山脈)で、北部九州は白山火山帯の中にあると教わったが、今はあまりこの名前は聞かなくなった。
今日、中学時代の教科書をひらいてみたら、白山火山脈と記載されている。
白山は石川県にあり少し距離が離れすぎるし、せめて大山火山脈と呼ぶほうが良いと思っていたが、最近の研究では、これが構造的に東日本と西日本に別けられているようだ。
昔学校で習ったのは単なる地理的な区分であって、その後、個別の火山の岩石学的研究が進み、さらにプレートテクトニクスの研究が進んで、プレートの沈み込みに伴うマグマ発生・上昇・火山形成過程が明らかになってくると、火山学上はこのように細かく分ける意味がなく、逆に形成過程のまったく異なる火山を同一の火山帯に区分していた場合もあることがわかったからだ。
現在では日本の火山を火山帯に区分する場合、プレートテクトニクス理論に基づき、太平洋プレートの沈み込みに起因するものを東日本火山帯、フィリピン海プレートの沈み込みに起因するものを西日本火山帯と呼ぶそうだ。
この二つの火山帯は、太平洋内の日本海溝および南海トラフと平行している。
上記の古い火山帯区分で言うと、白山火山帯(大山火山帯)は狭義の白山火山帯(中部・北陸地方)と狭義の大山火山帯(中国地方)に分けられ、千島火山帯から狭義の白山火山帯までが東日本火山帯、狭義の大山火山帯から霧島火山帯までが西日本火山帯になる。
御嶽山は東日本火山帯がくの字に折れる曲がり角にある。
プレートが移動しているので、火山も当然移動するから、火山帯を火山前線(火山フロント)とよんでいる場合もある。
2014年10月5日日曜日
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