今日の「ようこそ先輩」で、母校のこども達に、マイナスをプラスに代える発想を教えていたタレントのサヘル。その人生は波乱万丈だった。
イラン西部、クルディスタンにある小さな町に生まれる。幼少時代の微かな記憶に、よその家の養子になる話が出たものの、結局実現せずそのまま両親と共に暮らすことになったという出来事がある。
イラン・イラク戦争で生家が空爆に遭い、両親と10人いた兄姉をすべて亡くし、倒壊した家の瓦礫の中から4日後にひとり救助された。その後、孤児になり暫く孤児院で暮らす。このため本当の出生名は明らかではなく、現在の本名は後につけられたものである。また1985年生まれというのも後に付けられた誕生年であり、実際のところは86年,84年かもしれないという。
やがて、当時大学生でボランティアの救助活動を行って瓦礫の中からサヘルを発見したフローラ・ジャスミンが、孤児院に収容されたサヘルを見舞った際に幼いサヘルが自分を「お母さん」と呼び慕ったことから、サヘルを引き取ることを決意する。しかし非常に高い身分であったフローラの実家が、孤児であるサヘルを養育することを「家柄に傷がつく」として猛反対、やがて経済援助を打ち切られた。
その後2人は、フローラのフィアンセであったイラン人男性を頼って8歳のとき日本に移住した。しかしその男性とフローラの生活が上手くいかずに別れると、フローラに職が無かったため赤貧の生活を余儀なくされた。通っていた小学校の給食しか食べるものがなかった時期に、フローラは給食の調理師と親しくなり生活のサポートを受け、次いでサヘルは校長による補習授業で日本語を学ぶ。小学校、中学校時代にはいじめも受けている。
彼女の講義をうけた後輩の生徒も、韓国人でいじめられた子や父が家出して苦労した子などが、プラス思考の事例を紹介していた。
2014年5月12日月曜日
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